社長は、彼の気持ちがよく分かった。
もし自分が彼の立場だったら、同じように会社に怒鳴り込んでいたかもしれない。
彼は、もう私の店からは何も買わないと言っているのだから、私としては彼に他の良さそうな店を推薦することにした。
前から彼が私の会社に来た時には昼食を共にしていたので、その日も彼を昼食に誘った。
彼は渋々私についてきたが、昼食を済ませて事務所まで一緒に帰ってくると、今までにないほど多量の品物を注文してくれた。
機嫌を直して帰っていった彼は、もう一度書類を調べ直し、置き忘れていた問題の請求書を発見して、詫び状と共に小切手を送ってよこしたのである。
人に嫌われたり、陰で笑われたり、軽蔑されたい場合には次のようにすればいい。
1 相手の話しを決して長くは聞かないこと。
１ 終始自分のことだけをしゃべること。
１ 相手が話している間に、何か意見があればすぐに相手の話しを遮ること。