称号

わたしの落書帳から

出会った人を味方にする方法があるという。
相手の人に、こうなってほしい「称号」を与えるのだ。
「あなたは絶対に約束を破らない人ですね」
「あなたほど、やさしい人はいませんよ」
「あなたほど、思いやりのある人はみたことがありません」など。
「称号」を与えられた人は、その称号通りの人になろうとしてくれるという。

他人を評価するとき、自分の一番印象に残っているある一面を思い浮かべて「あの人は〇〇な人だ」という称号を与えることが多い。
その場合の印象とは「あの人は我儘な人だ」とか「あの人はお金にせこい人だ」のように、ネガティブな称号になりがちだ。
これは、相手の人に「こうなってほしい」ではなく、「あなたには、こんなひどい所がある」という否定的な感情になってしまう。

そこでネガティブな称号を与える前に、相手の人がこの世の中で一番欲しがるであろう「称号」を、先に授けてしまうのが賢明なのである。