睡眠時間も取れない日々

パニック障害、僕はこうして脱出した 円広志

パニックを起こしてからというもの、どこか日常生活がぎこちなくなった。
相変わらず本番中のふらつきは続いていた。
しかし、ふらつきと景色が勝手に動き出すことが論理的に結びついたわけではない。
ただ、何かいつもの自分とは違うことに焦りを感じていた。

今度、パニックが出たらどうしよう。
こんなことではあかん。
僕は必死にマイナス思考の自分を否定した。
が、症状は日増しにひどくなっていった。

今考えると、木、金、土に仕事が集中していた。
レギュラー番組には、朝5時半からの早朝番組もあった。
それが金曜日にあり、局入りは4時半。
この日は極端に睡眠時間が少なく、平均2~3時間が当たり前で、1時間という日もあった。
そして土日が営業。
翌週に体調を回復させても、後半でバランスが崩れていった。