相手の心をつかむ

ココロの架け橋 中野敏治

クラスで問題が起きたとき、担任はあわてて問題を解決しようとしがちですが、あわてなくとも大丈夫なんです。
人間の体も自分の体を治そうとする力があるのと同じで、クラスの生徒も問題を解決しようとする力があるのです。
担任が問題を解決しようとするのではなく、担任は問題を解決しようとしている生徒の力になることです。
ちょっと背中を押すだけで、生徒はクラスで起きた問題を自分たちの問題として考え、解決しようとするのです。
それほどの力を生徒はもっているのです。

生徒はたくさんの友達が欲しいと思っています。
それなのに、友だち作りがうまくない生徒がいます。
担任は、意図的に仲間づくりをさりげなく行っていくのです。
体育祭などの行事で、係の活動をしている生徒を1人一人認め、応援していくことです。
声をかけるだけで、生徒は安心します。
もう1つ、それは、クラスで目立たない生徒、クラスメートが気がついていないけれど、頑張っている生徒などを見逃さず、声をかけていくことです。
そして、学級通信や三者面談で本人の前で伝えるのです。
本人は照れ臭そうですが、自信と喜びにつながります。