相手のメッセージを言葉にして返す

苦しみのない人生はない 幸せはすぐ隣にある 小澤竹俊

相手が伝えたいメッセージをキャッチできたら、それを言葉にします。
この時、顔の表情も大切にします。
相手の顔の表情やとる態度にも、非言語的なメッセージが含まれています。
その1つ1つを相手が伝えたいメッセージとして大切にします。

たとえば相手が、「昨日の夜、眠れませんでした」といった場面を想定してみます。
相手が「眠れない」と言ってきたら、「昨日の昼間、ずっと寝ていたからですね」とか、「では今晩は、お医者さんから睡眠薬を増やしてもらうようにお願いしますね」と答えたくなる人もいるでしょう。
しかし、この返し方では、私たちは相手からみて、分かってくれる人にはなりません。
分かってくれる人になるための聴き方は、相手の伝えたいメッセージを言葉にして返すことです。
この場合、相手が言いたいことは「昨夜、眠れなかった」ですから、その言葉を相手に返すと「昨日の夜、眠れなかったのですね」となります。