目に見えないものに気づく感性

苦しみのない人生はない 幸せはすぐ隣にある 小澤竹俊

目に見えないものに気づく感性を育てることが大切です。
たとえば、目に見えないものの例として、風があります。
私はよく、講座の受講者にビデオカメラを手渡して
「風をビデオカメラで撮影してください」
と宿題を出します。
目に見えない空気の移動は、ビデオには写りません。
そこで、発想を変える必要があります。
つまり、風そのものを撮影するのではなく、風によって動く他のものであれば撮影することは可能です。

水面のさざなみ、枯れ葉が舞う様子、木々が大きく揺れる様子、傘が飛ばされないように両手でしっかり握りしめる様子などは、風の大きさを映像で伝えることができます。

人の苦しみも同様です。
特に他人に心配をかけたくないと思っている人は、たとえ苦しくても、苦しい様子を見せようとはしません。
いつも気丈に振舞おうとします。