男性という生き物

なぜ妻たちは「夫の失敗や自分の気に入らない夫の言動」をいつまでも心の中にインプットしておけるのでしょう。
力の勝負になれば、女性である妻の方が圧倒的に不利です。
でも妻たちは、子供たちと自分を守らなければなりません。
そこで、家庭内で優位な立場を確保しておく必要があります。
口喧嘩ならば、脳梁が20%男性より太い女性たちの方が圧倒的に有利です。
そこで、いざ口論になった時、夫を非難し攻撃できる材料は多ければ多いほどいいというわけです。

そもそも、生命が現れてから約10億年の間、生物の「性は単一」で、すべてメスだったといわれています。
メスだけで子孫を作っていく単為生殖は最も効率が良いですが、親と同じ遺伝子が引き継がれていくため、新しい形質を持った個体が生み出せないというマイナス点がありました。
そこで生命は両性生殖という方法を編み出しました。
XX性染色体を持つメスとXY性染色体を持つオスが交わって、母のX染色体と父のY染色体をもらうとオスが、母と父から共にX染色体をもらうとメスが生まれるようにしたのです。

人類が誕生したとき、YとX染色体は同じくらいの遺伝子があったと考えられていますが、現在ではX染色体には約1098の遺伝子があるのに対し、Y染色体の遺伝子は約78しかありません。
これは何を意味するかといえば、あと500万年もすればY染色体は無くなり、この世から男性はいなくなるということです。

昔ならば男性たちが戦う場はいくらでもあり、男性の存在意味がありました。
狩猟で獲物を獲らなければ、女性も生きていくことはできませんでしたし、農耕が始まってからも、男性は力仕事で頼りにされてきました。
しかし、工業化が進み、腕力が必要ないデスクワークやサービス業が仕事の主体となった現在では、男性が存在する意味が薄れ、女性の存在意味の方が断然有利になりました。

生命はもはや「男性が強くない」ことを知っています。
そうでなければ生命は、割と近い将来にオスを絶滅させてメスだけにしてしまうというようなことは考えないでしょう。
仕方ありません。「男は弱い生き物である」と認めざるをえません。
そう思えれば、気分が楽になりますから。

 世の女性のみなさん、どうかか弱い男性を労わってくださいね。