生涯現役

60歳で定年を迎えた場合、80歳まで生きたと仮定しますと、定年後の自由時間は約44年分の労働時間と同じという計算になるそうです。

定年が近くなった男性に「定年後はどうなさいますか?」と尋ねると、「のんびりしたい」「妻と海外旅行や温泉に行きたい」という回答が多いといいます。
40年前後も仕事一筋に突っ走ってきたのですから「何も考えずにのんびりしたい」という気持ちは理解できます。

でも、でもです。「定年後は妻とのんびり過ごす」は男性の理想像に過ぎないかもしれません。
団塊世代の男性200人とその妻を対象にした統計を見るとその理由が分かります。

定年後の暮らしで不安なことの45%に「夫が時間を持て余して妻にまとわりつく」が挙げられています。
さらに、「夫を煙たく感じること」「夫婦2人で向き合うことに耐えること」「妻が1人で外出しずらくなること」などが、これからの生活を不安にすることの大きな理由として挙げられています。

この調査では夫婦ともに70%以上の人たちが、65歳以降も夫が働くことに賛成しています。

という我が家でも「仕事はしなくてもいいから、家にいないでね! ずっと家にいたら離婚よ!!」という妻のきついお達しに、生涯現役を誓う私であります。