生き甲斐

生き甲斐とは、心が満ちることなら何でもいいのです。
夕陽が沈んでいくのを見ていて、
「ああ生きている」と感じること
人から「この間はありがとう。本当に助かりました」
とお礼を言われて、つくづく「ああ、よかったなあ・・・・」
と感じること、こんなことを生き甲斐というのではないでしょうか。

こと人生では「当たり前」が宝物になります。
今生きていて、何気なくここに座っていられることが一番有難いのです。
今、奥さんとお茶を飲んでいる、そこが極楽です。

若いころは、自分が何に向いているのか、さっぱり分かりません。
若いうちでないと才能が育たないと考える人もいますが、そんなことはありません。
60歳を過ぎてから自分のやりたいことを見つけ、80歳を過ぎて名人の域に達する人もいます。
「好き」という気持ちが芽生えれば、自分でも想像できないようなエネルギーが沸いてきます。
自分の好きなことをしているのですから、他の人が楽しそうにしていてもまったく気になりません。
加齢とともに体力は落ち、耳が遠くなり、目が見えにくくなっても、知性や精神は決して萎びたりしないのです。