生きる喜び探し

ただ楽しいことを追い求めても、人はいつか飽きるものです。
人は必ず慣れてしまう生き物だからです。
だから、どれだけ美食にお金と時間を費やしても、どれだけ恋や性愛の世界に生きても、慣れが生じてより強い刺激でなければ満たされなくなります。

ここに美しく生きることの大切さが潜んでいます。
人は誰でも、人生を意味のあるものであって欲しいと願っています。
それを最期に充足できるのは「自分が楽しみを極めた」ことではなく、むしろ「誰かの支えになれた」という事実だからです。

「生きがい」を持つのではなく「生きがいを感じることのできる」ような生き方をすることです。
「生きがい」を求めてばかりいると、かえって「生きがい」を失うことになりかねません。

 「生きがい」を探したければ、むしろ「人の役立つこと」探しをしたほうが賢明です。
それが同時に「自分の生きる喜び探し」につながるからです。