生きる 13

今日という一日は、いつ失われるかもしれません。
日常生活の中で埋没しがちな、様々な出会いや機会を大切にしたいと思います。
「~しなければならない」という考えに縛られていますと、自分が何を欲しているのかが分からなくなります。
そうした時、道しるべとなるのは、大病をし、人生の期限と向き合っている人たちが出した答えです。

「他人からの評価に縛られていても、あまり幸せにはなれませんよ!」
「自分の気持ちに素直に従って、生きていてもいいのです!」
「自分にとって大切な人との時間を優先すること、そして今ここにある時間を十二分に味わうことです!」

頼まれた仕事を断れずに、強迫的にまで引き受けてしまい、完全な容量オーバーになり、アップアップしてしまう毎日を過ごしている人も多いかもしれません。
頼まれたら中々断れず、さらに自分を追いつめるという悪循環になっているのです。
出たくもない会議に誘われた時や、やりたくない仕事を頼まれた時に、「断ったら孤立するかも!」という、もう一人の自分が出てくるのです。
仕事が仕上がりに近づくと「もっときちんとやらないと、ダメな人間と思われてしまうぞ!」という声を発してきます。

こうした無理を続けていけば、人生を虚しくさせ、生きるエネルギーを削ぎ、うつ病になるリスクが高くなります。
そんな犠牲を払ってでも出なければいけない会議なのか、今の仕事の他に引き受けなければならない仕事なのか、ということをきちんと吟味するのは大切です。

どうせ1回限りの人生です。
精神を病む前に、もう一人の自分「~せねばならない」の声に反抗しても、罰は当たらないでしょう。