比較して叱らない

子供を叱るのに最も楽な方法は、兄弟や友達と比較することです。
「いつまでゲームをやってるの。お兄ちゃんは、もうとっくに勉強済ませて、お使いに行ってくれたっていうのに・・・」のように言われると「何だよ、いつもお兄ちゃん、お兄ちゃんって、僕は僕なのに・・」と思いつつも、お母さんの指摘も当たっているので、真正面から反論もできずに、すっかりいじけてしまいます。

最近の兄弟は昔と違って兄弟数が少ないですから、その間で比較されると自動的に自分が最下位医にランク付けされてしまうわけです。
「どうせ僕はお兄ちゃんにはかなわないよ。ママが可愛いのはお兄ちゃんだけなんだ」とひがんでしまっては、益々本人のやる気はなくなります。

どんな子でも、別の子より1つの面では劣っていますが、別の面では優れています。
それを観察して見分けることのできるのは、身近にいるお母さんだけです。
子供を注意するにしても、人と比較せず「帰ってきたらまず宿題をするのが、お母さんとの約束でしょう」のように諭してみたらいかがでしょう。