死ぬのはガンで良かった

やはり死ぬのはガンでよかった 医師 中村仁一

私は80歳になり、末期の肺がん患者に変身しました。
これまで検診やがん検診は、病人づくりになるからと受けてきませんでした。
しかし、後悔はしていません。
なぜなら、今まで何の屈託もなく暮らしてこられたからです。

2020年の6月に入ると、速足だと息切れがして歩けなくなり、坂道や階段を登るときにも同じようなことが起きるようになり、8月22日に胸のレントゲンを撮ったところ、手遅れの肺がんが見つかりました。

これまで、どうせ死ぬならガンがいいなどと、言ったり書いたりしてきましたし、年齢からして当然かと思いました。