末期がんになった30代の社長の話し

末期がんになり余命少ない30代の社長の話し

今までの僕は、自分のことばかり考えて行動し人生を生きてきました。
そんな僕に「人のことを最重要視する」ことを仕事とする医療従事者たちとの出会いは、ほんとうに衝撃的なものがありました。
魂のレベルがすごく高い人たちだと思いました。

今までの僕は「自分に得になる」ことが前提で動いていたような気がします。
しかし少しずつですが、僕の中のものが変化してきました。
ほんとうの愛というものを知ったのです。

でもよくよく考えてみると、それは常日頃からもらっていたものだということに気がつきました。
そう、それは僕が辛いとき、いつも何も言わずそっと隣にいてくれた奥さんの存在です。
人というのはほんとうに馬鹿な生き物だと思います。
こんな経験をして、やっとその有難さに気がつくのです。
「見返りを求めないほんとうの愛」それは僕のそばにいつもあったのでした。

自営業をしていた当時は正直「オレが食わしているんだ」というエゴがありました。
でも、この病気を機に奥さんの有難みに気がつくことができました。
満身創痍になったとき、やっと感謝の意味を知りました。
僕はいろいろな人に助けられて生きてきたことに気がつきました。
奥さんが病院に来るとき「子供の面倒」をみてくれた奥さんの親友。奥さんのお母さん。僕の親友。僕の仲間たち。

「幸せ」になるには「幸せになるのだ」という覚悟がいります。
なぜかと言うと、人にはその時の状況や環境によりブレが生じるからです。
そのブレを修正してくれるのがこの「幸せになる」という覚悟です。

「もっと出世がしたい」「もっとお金が欲しい」「おいしいものが食べたい」「旅行に行きたい」・・それができない自分は「幸せではない」いや「不幸」だと思っている人に。

あなたが「今健康ならばその幸せを噛み締めて」ください。