最後の一日は・・・

ホスピス医の著書から

何でも自分の力できちんとやらなければ、そう思って苦しんでいる人は、「今日が人生最後の日だったら」と想像してみてください。
最後の一日は、人生に納得するためにあります。
どれだけ後悔があっても、後世に自分の思いを伝えることができれば人生は完結します。
たとえ、それまで後悔の多い日を過ごしてきたとしても、最後に
「自分の人生は幸せだった・・」
と思うことができれば、人は穏やかな気持ちでこの世を去ることができるのです。

「どうして私だけが、こんなに苦しまなければならないの・・?」
と言っていた人が、自分自身が果たしてきた役割や、自分が大切にしてきたことが、世代を超えて伝わっていくことに気づいたとき、心の穏やかさを取り戻すことがあるのです。