挫折

目標に向かって、懸命に頑張ってきたが、叶わなかった。
夢を掴もうとして手を伸ばしたけれど、届かなかった。
その挫折感から立ち上がり、再び歩き出した人間の底力はすごいものがあります。
挫折した経験は、考え方の幅や強さとなって、その人の大きな財産になりました。
挫折を味わって、損得勘定から脱皮し、自分を素直に見つめることができたからです。

普段人は、得をしたいと思うところから動き始めます。
「こうすればうまくいくかもしれない」「こうすれば得になるだろう」と考えがちです。
しかし、人生につまずくと、そんな算段は吹っ飛びます。
思い通りにいかず、夢破れたとき、人は本当に大事にしたいものを見極めようとします。
すると、自分の努力が報われるかどうか分からなくても、人は再び歩き始めるのです。

そんな人間は、ある種のすごみが備わります。
むしろ、夢や希望が人生の妨げになっていることもあります。
夢や希望とは、一種の麻薬のようなものだからです。