成功者=お金持ちではない

上京物語 喜多川泰

成功者になるというのは、お金持ちになることではありません。
世の中の多くの人が、他人と比較することで幸せかどうかを判断し、本当は不安定なもの(会社)に依存して、それをもとに人生を設計し、成功=お金持ちと考え、お金をすべての行動の基準にして生きています。
でもこれらを常識の殻の外から見ると、これでは成功者になれないというのが分かります。

今ある財産を使うのは消費です。
今ある財産を今は使えないものに変えて、将来大きくなるのを待つのは投資です。
では、誰でも持っている大いなる財産とは何でしょうか。
それは「時間」です。
多くの人は自分の持っている貴重な財産である時間を、すぐその場でお金に換えて生きています。
たとえば、5時間という財産をアルバイトしてお金に換えると、5,000円ほど手にすることができます。
ところが、この5時間という財産を別のことに費やしたらどうでしょう。
たとえば良書を読むことに費やしたらどうでしょう。
もちろん、その場では1円も手に入れることはできません。
しかし、今後の人生において手にできるものは、どんなに少なく見積もっても5,000円以上の価値になることは疑いもありません。
これが時間を投資するということです。