エマーソンの「成功定義」は、すべて仕事以外の場で実行できるものばかりです。
仕事がないという非生産的でも、負け組ではありません。
自分で自分を負け組と認めたときのみ、負け組となります。
大切なことは、自分の認識がすべてだということです。
自由時間がたっぷりあり、自己実現という生産的な追及ができるのなら、あなたは間違いなく勝ち組です。
豊かな自由時間を自己認識を深めることに使う、これは人生で最も高尚な行為だからです。
高額所得者の人たちが、たくさんのお金を出しても手に入れたいと思っているのが「自由時間」だそうです。
引退すると、生活の枠組が消えてしまいます。
既成の枠組がなくなることは一見素晴らしいことのように感じられるかもしれません。
朝早く起きなくてもいいし、急いで朝食を流し込まなくてもいい。
ラッシュアワーの中を、クタクタになって通勤しなくてもいい。
つまり時計に支配されなくてもよくなるということです。
問題はどんなにクリエイティブな人でも、生活に多少の枠組と日課が必要だということです。
習慣の生き物である人間は、多少の枠組がないと生きづらいのです。
生活の枠組や日課が無くなると、融通の利かない人や厳格な人は大混乱になるかもしれません。
毎日を過ごすためには、時間をつぶさなくてはなりません。
以前は土日だけの空白時間が、毎日続くのですから。
仕事のない生活では「人生の目的」をもっているか否かは、非常に重要な事柄になります。
統計によれば、引退した人で人生の目的のない人は短命という結果が出ています。
引退なんて先の話しだと思っている方も、まずは静かな時間を作って、自分の内面を見つめて、人生の目的を発見することをお勧めいたします。
「終わりよければすべて良し」ですから。