慢心

「君なら何だってできる」はアメリカの基本信条だそうです。
大半の人は子供のころから、こう言われて育ちます。
このメッセージは「経済的な安定」や「教育」など成功に必要なものはすべて手に入る、と解釈できますし、前進を妨げている心の中の壁は乗り越えられると受け取れます。

「君なら何だってできる」と言われた人はどのように考えるでしょうか?
「私は望むものは何だって手に入れることができる」
「なりたい自分になるために必要なものは、誰かを犠牲にするかもしれないが手に入れることができる」
「だから自分の弱さや苦しい経験は、意識の深いところに埋めてしまおう」
もしこのように考えたとしたら、慢心の心が成長します。
なぜなら、自分の弱さや苦しみから学ぶことを拒否することになるからです。

一生学び続けようとする人は「慢心」に陥りにくいといいます。
学び続けることに悦びを感じ、謙虚な気持ちと感謝の念を保っている限り、慢心の心が育つ余地はないからです。