慈しみの心

私たちは、いろいろな神様、仏様にお祈りをします。
でも、願いを叶えてもらったことは少ないでしょう。
たとえ合格祈念の絵馬を書いてきても、勉強しなければ合格はかないません。

祈りは、ほんとうは効き目がないのです。
効き目はないのにお祈りをするのは、自分の精神が不安定だからと仏教徒はいいます。
人は、何か目に見えないものにすがって安心したいのです。

人に対する無条件のやさしさを育てるのは、慈しみの修行です。
人にやさしくできるようになると、他人からもやさしさが返ってきます。
人にやさしくできれば、他人からもやさしくしてもらえることに気づくと、苛めは無くなるかもしれません。

同じように、神様、仏様に対するときも同じです。
「神様もお元気で」
「仏様もお大事に」
という慈しみの気持ちでいれば、神様、仏様の方から寄ってきて、守ってくれるかもしれません。