感動的な体育祭

ココロの架け橋 中野敏治

わが校の体育祭は、たくさんのドラマが生まれます。
開催日の数週間前から、各クラスで競技種目の練習が始まります。
大縄跳びでは、何度も縄に引っかかりながらも、声を掛け合い、クラスがまとまろうと必死に練習しています。
何度も練習して、うまく跳べるようになってくると「他のクラスと練習試合だ!」と、生徒たちはお互いに競い合う場を自分たちで作っていました。

クラスの練習を終えると、今度は体育祭の会場準備が始まります。
実は、我が校の体育祭実行委員は、クラス推薦ではなく、すべて立候補で実行委員になった生徒たちです。
そのため多くの生徒が体育祭実行委員として積極的に活動しています。

いよいよ体育祭当日を迎えました。
早朝から、それぞれのクラスがグランドに集まりだしました。
むかで競争の足の運びの確認や、大縄跳びの回し方や掛け声の確認をしているのです。
そして「いくぞ~」「お~」「勝つぞ~」「お~」と掛け声を出しているのです。
綱引きでは、生徒以上に大きな声を出していたのは担任でした。
勝って生徒とグランドの真ん中で抱き合う担任と生徒。
リレーでも、トラックの中の生徒と一緒に走り回る担任の姿。
それぞれの種目に勝って泣き、負けて泣いている生徒と担任の姿を何回も見ました。