愛の反対は無関心

苦しみのない人生はない 幸せはすぐ隣にある 小澤竹俊

皆さんに紹介したいのは、「自分の知りたいことを分かるための聞き方」ではなく、「相手から見て、分かってくれる人になるための聴き方」です。
大切なことは、目の前で苦しんでいるのであれば、その人のことを心配して、気づかい、観察することです。
それがなければ何も生まれません。
「大丈夫ですか?」と相手を案じることは、すべての始まりです。
一番悲しいことは、目の前で苦しむ人がいても無視することです。
愛の反対は、無関心です。

しかし、どれほど心を込めて相手の苦しみを観察したとしても、相手の苦しみのすべてを分かることはできません。
なぜならば、聴くことの難しさの1つは、相手の苦しみが分かったと思ったとき、相手の話しを聴かなくなるからです。
常に意識したいことは、私は相手から見て他人であり、相手のすべての苦しみを分かることはできないと肝に銘じることです。