思い通りにならない

「人生は思い通りになるほど価値がある」ということを前提に生きていくと「どうすれば自分の思い通りになるだろうか」ということに労力を使うようになります。思い通りにならないことは無価値と考えてしまうため、うまくいかないことが起きる度に喪失感や疲労感に襲われてしまいます。

でもよく考えますと、思い通りにならないことを通して「自分の弱点」を教えてもらっているのであって、決して無駄なことではないように思われます。思い通りにならないことがあるので、それを克服して次のステップに進もうとします。

思い通りにならないことを克服する方法は、もうすでに自分の中に隠されています。何故なら、思い通りにならないという価値判断は全部自分で行っているからです。

思い通りにならないことに対処する方法として 1 思い通りにする為に努力する 2 努力してダメなら明らめる 3 何もせずに明らめる のように自分の価値判断を精査することになります。こうした経験を重ねていくうちに、以前経験した「思い通りにならない」事柄は気にならなくなっていくのですね。

やがて人は経験を重ねるうちに「人生は思い通りにならないから価値がある」というように変わっていくのでしょうか。