「どうも私は自信がなくて、ポジティブになれないのです」という人がいます。
そこで、「どうしてネガティブで、自信がないのですか？」聞いてみますと、本人もよく分からないと言います。
「楽しくない人生はネガティブ」なのだと、漠然と考えているのかもしれません。
自分を「ネガティブな人」とか「運が悪い人」と、レッテルを貼ることにより安心して、それ以上考えることをやめてしまっているのかもしれません。
でも生きることに違和感があるのだとしたら、「ネガティブ」や「漠然としたもの」の中身をきちんと考え、整理し、対処していかなければ、永遠に漠然とした違和感を抱えて生きていかなければなりません。
残念ながら、何十年もかけて自分の中で育ってきた問題が、一瞬で解決することはないでしょう。
座禅を1回やっただけで、悟りが開けないのと一緒です。
それでも自分が「これは！」と思ったことを実際に試し、少しずつ修正していくことは良いことだと思います。
地道に考えながら実践していくのは、とても面倒なことです。
何事もやり続けていくのは、かなりのエネルギーもいります。
しかし根気よくやり続けていけば、モヤモヤしたものが少しずつ晴れていき、漠然とした違和感の意味が分かり始めることも事実です。
何もしないで霧の中を一生さ迷うのか、思い切って霧から脱出しようと思うのか、選択するのは自分自身です。