怒り

人間はいつでも「私は正しい、相手が間違っている」と思っている節があります。それで怒ってしまうのです。相手が正しいと思ったら怒る必要はありません。

人は建前として「私はダメな人間です」と一応謙虚さを見せますが、心の中では「私は正しい人間だ」というように考えています。 子供や部下を怒って叱るとき「あなたが間違ったことをやったから今、私が説教をしているのだ」と自分の怒りを正当化しようとします。

もし誰かに「あなたは本当に完ぺきな人ですか」と聞かれれば「いえ、とんでもない」と謙遜しますが、「じゃあ、あなたはただのバカですね」と言われたら、メンツをつぶされたと感じてすぐに怒り出すでしょう。

見る対象を容認できれば、そこに愛情が生まれてきます。見る対象を拒絶すれば、そこに怒りが生じます。

どのように生きるかは、個人の人格に作用されるのでしょう。