心が人生をつくっていく

上京物語 喜多川泰

人間の人生をつくっているのは、その人の心です。
その人が、心の中で何を考えているかで人生は決まってきます。
だから常に心は、積極的に、明るく、前向きにしていかなければなりません。
ところが、実際に前向きでいるということは、本当に難しいことです。
人生には「こんな状態で積極的になれるか!」と思うようなことが必ず起こります。

人の心を暗くするのは、案外小さなことが多いです。
順番待ちをしている列に、誰かが割り込んできたとか、急いでいるときに事故渋滞に巻き込まれたとか、誰かと比較して劣等感に陥ってしまうとかです。
人生の成功を手にしたいと考えているのなら、心の持ちようが人生をつくっていくということを理解した上で、多少のことで明るさや前向きさ、積極性を失わないだけの心の強さを身につけなければいけないのでしょう。