幸福とは

仏教家の話し

私たちは幼いころから、いろいろなものを手にしながら生きてきました。
でも、これらのもの全てを捨てて、いつかは旅立たなければなりません。

幸福とは、不満がないことです。
何かを食べる、何かをする、それらに満足を感じられれば、それが幸福です。
幸福とは、充実感です。
「大変だったけど、意味のあることができた・・・!」というように感じることができれば、苦しいことをやっていても幸福感を味わえます。

大好きなご飯を腹いっぱい食べ、テレビのワイドショーを見ていても、仕事や、やる事がなければ幸福は感じられません。
このように、幸福はおいしいご飯にあるのではなく、充実感を味わうことにあるのです。

仕事が忙しく、朝早くに家を飛び出し、昼ご飯を食べる時間的な余裕もなく、夜も遅くまで仕事をこなします。
帰りにコンビニで弁当とビールを買います。
面白いことに、弁当がそれほどおいしくなくても、ものすごく充実感を味わえます。
ビールを飲みながら、少しテレビを見て、明日のために早々に寝ます。
それでも、この人は「満ち足りた!」と感じています。
幸福とは、こうした所にあるのです。

何をしても満足でき、喜びを感じられるように、自分が変わる努力をすることで、その人に幸福は訪れます。