幸せを感じられる能力を鍛える

心晴日和 喜多川泰

ある人が何かで悩んでいたとします。
その人は、自分を取り巻く状況や他人がこう変わってくれたら幸せになれるのに・・・と思いながら過ごしています。
ところが3年後、その人が同じことで悩んでいるでしょうか?
そんなことはありません。
なぜなら、別のことで悩んでいるからです。
この人は、今抱えている悩みが解消されれば幸せになれると思っています。
でも、それが解消されたところで別の悩みを抱えてしまうのです。

ある人は、自分の周りで100の出来事が起こるとすると、そのうち「幸せだなあ」と感じることが10くらいで、「嫌だなあ」と感じることが30くらい、残りの60くらいは「別に何とも思わなかったり」します。
でもまったく同じ出来事を、別の人が経験するとその割合は変わります。
中には、「幸せだなあ」と感じることが100の人だっているのです。

今自分が持っているこの感じ方を変えない限り、いつまでたっても同じような気持ちで生きることになります。