幸せな人とは

私たちはいかに意味もなく、いかに居心地悪く、生活のスピードを上げてきたかということに気づき始めています。
第一の兆候は、世の中の誰もが時間を十分に持っていないように見えること。
第二の兆候は、誰もが遅れまいとして急いでいること。
そして第三の兆候は、誰もが昼夜を問わず1日24時間の中にたくさん詰め込もうとして、思いとは裏腹に満足感を失っていることです。
そうです、人は急げば急ぐほど「ますます時間を失う」という逆説の中に生きています。

自分の人生がどのようになっているのかを探る必要はありません。
ただ目の前にいる人を大切にし、目の前に現れた現象に真摯に対応していけばいいのだと思います。
これらを続けていけば、それだけで次に展開が「どうなるのだろう?」と楽しみになりますし、面白く感じられます。
自分が出演している映画の主役のようです。

「夢を持ちなさい」「希望を持ちなさい」「達成目標を持ちなさい」というような、自分を追い込むような考え方はしなくても大丈夫です。

なぜなら、夢や希望に溢れた生活というのはよく考えてみると「ふだんの生活そのもの」だということに気がつくからです。

幸福のように見える人も「自分は幸せだ」と自覚することは、あまりないでしょう。
幸福な人とは、イライラすることも少なく、人と楽しく付き合っている人です。
「悪いことは自分の所為」「よいことは人のおかげ」と感謝して生きています。
「自分は人に親切にしてもらうことが多いな」と感じられたら、あなたは間違いなく幸せな人です。
こういう人は「ありがとう」と「ごめんなさい」が美しく言える人です。