子孫に美田を残さず

人は死ぬときに何を後悔するのかより

肺がんの手術を受けたが、骨転移で寝たきりになった80代女性がホスピスに入院してきました。
しかし何日経っても面会に来る人がいないのです。
一人息子がいますが、彼は1部上場勤務の独身会社員だったのですが、父親の遺産を手にするや、会社を辞め外国に転々と移り住み、何か商売のようなものをやっているようですが、女性にもよく分からないといいます。

女性が手術を受けると連絡したときも帰国せず、今回再発して入院したと知らせたが、まだ来ないのです。

この息子は、労せずして大金を手に入れたため、他人の気持ちや親の情愛の有難みが分からなくなってしまったのではないかと、心配になります。
親は死ぬときでも、子の世話は受けられないものと最初から覚悟するべきなのでしょうか。