子供たちからの贈り物 3

やってしまった。
子供たちだって、いっぱいいっぱい頑張っているはずなのに。
絶対に怒鳴ったりしないように注意していたのに。
もう、この一家は終わりかもしれない・・・。
誰もいなくなった食卓で、一人自分を責めました。
ごめんね、本当にごめん。

ぼんやり立っていたら、2階から長男が「ねえ~!」と呼ぶ声がしました。
長男は複雑な表情を浮かべていて、私もどういう態度を取ればいいのか分からず、何か言おうと口を開いたら「2階片付けたから見に来てよ!」と長男が先にそう言ったので、私は黙ってうなずき2階に上がりました。
「ちゃんと、きれいにしたよ!!」
その声を合図に私がドアを開けると「バン、バン、バン!!」突然クラッカーの音。
子供部屋はいつの間にか様変わりしていました。
折紙で飾り付けされていて、たくさんのお菓子が並べられていて、3人の子供が笑顔でこちらを見ています。