子供たちからの贈り物 2

それから数か月後、その日は私の誕生日でした。
相変わらず夫の帰ってこない毎日が続いて、子供たちと四人で夕食をとっていました。
別に誕生日だからといって、何かを期待していたわけではありません。
むしろ自分の誕生日なんて気にかけていなかったので、たまたまカレンダーを見たときに思い出し、あわてて夕食を少し豪勢なすき焼きに変えるといった有様でした。
3人の子供たちも、いつもと何ら変わる様子はなく、テレビを見ながらダラダラと食事を口に運んでいました。
妻の誕生日にもかかわらず帰ってこない夫。
ダラダラと食事をする子供たち。
疲れ切っていた心と身体。
いろいろな要素が重なって、私はついに溜めていたものを爆発させてしまいました。
「あんたら、いつまでダラダラしてんの!さっさと食べて部屋の片づけでもしなさい!」
突然の私の怒鳴り声に、子供たちはあわてて部屋を飛び出し、2階の自室へと戻っていきました。