嫉妬

嫉妬が生まれるのは、「本来自分が持つはずだったものを人が持っている」「自分の自負心を人が実力で超えてしまった」「本来自分がそうなるべき状況を人に取って代わられてしまった」そう勘違いしたときに起きます。

嫉妬の根底にあるのは「所有欲」であり、自分のものを奪われてしまったという感覚です。

違う土俵にいる人たちには嫉妬心は起きません。例えばボルトに100メートル走に負けても嫉妬心は起きません。イチローに野球で負けても嫉妬心は起きません。この人たちに憧れはあっても、最初から勝てる相手とは思わないからです。

また尊敬する人が競争相手の場合、その人を称賛することはあっても負けても嫉妬はしません。
むしろ、自分もあの人のようになりたいという能動的な行動につながることの方が多いようです。

嫉妬心は「奪われてくやしい」という感覚なので、能動的な行動にはつながりません。
嫉妬心が起きたときには、その状況が本当に不当なのか、じっくりと見極めてみる必要があるようです。
多くの場合、実力通りのことが起きている可能性が高いようです。

交際相手が自分に向けるべき愛情を他の人に向けていると思うと嫉妬します。
でも、相手の人は自分にない魅力があるのかもしれません。
競争相手が、自分より先に重要ポストについたから嫉妬します。
でもその人には自分にない、いい面を持っているかもしれません。

嫉妬から解放されるには、事実を確認して現実を理解できるかどうかでしょう。

そして自分のやるべきことは、書を読み、尊敬する人から学び、自分の魅力を高めていくことでしょうか。