好調なときに反省を

脳へのデータ入力は主として「言語」を通して行われます。
視覚や聴覚、味覚も、「美しい」「明るい」「風の音や鳥の鳴き声」「おいしい」「いい匂い」などと、言語に意味づけられてインプットされていきます。
また勉強や仕事に対しても、「苦痛」「嫌い」「大変」「面白い」「遣り甲斐がある」などという言語として入力され、条件づけられていきます。
当然ですが、脳が「不快」と反応する「言語」を入力していけば、勉強も仕事も楽しくなくなります。

学校や会社に行くときは「今日も刺激を求めて楽しむぞ!」、嫌な上司を思い出したら「反面教師として勉強になるありがたい人だ!」、口の悪い同僚がいれば「人の意を介さない自己主張のできるすごい人だ!」、ケチな人には「無駄遣いをせずに自己管理のできる優秀な人だ!」のように、肯定的に誉め言葉として捉えるようにしてみます。
人はどうしてもマイナス思考になりがちですが、マイナス思考が芽生えたらすぐに否定して、プラス思考に変換します。
50回のマイナス思考になったら、51回のプラス思考に変換すればいいわけです。

売り上げが伸びないなど順調でないときに、ミーティングを開いて打開策を考えるのはあまり感心できません。
状況がまずいときは、誰もが消極的になっているからです。
「この状況をどうしたらいいんだ」と何回言っても何も変わりません。
そんな時は「何も考えずに」お客さんのところに行って、世間話でもしていた方がいいのかもしれません。
行動を起こすことで、脳は「快」になっていきます。

むしろ反省するべき時は、運がよく好調な時です。
こういう時は、図に乗っていますから気をつけなければいけません。
好調なときこそ状況を見極め、反省する機会を持つべきなのでしょうね。