太いきずな

苦しみのない人生はない 幸せはすぐ隣にある 小澤竹俊

大切な誰かを失い、悲しみにくれる人も大勢います。
なぜ、人は大切な誰かを失うと悲しくなるのでしょう。
それは、その人が大切だからです。
哀しみの原因は、その大切な人とのつながりが切れるからです。

家族だけでありません。
学校においても、職場においても同じです。
何かを目的に一緒に過ごした誰かとは、つながりを形成していきます。
やがて、太くなったそのつながりが切れることがあります。
それが卒業業や退職です。
人は、一人ではちっぽけです。
しかし、大切な誰かとのつながりは、大きな支えとなり強くなれます。
一方で、その大切な誰かとのつながりが切れたとき、とても苦しく、悲しくなります。
ただし、大切な誰かとのつながりは、決して目で見え、手で触れるだけのものではありません。
たとえ、目に見えない存在であったとしても、心と心の絆がしっかりと築かれていれば、私たちは、たおやかな心をもって、これからを生きていくことができるでしょう。