人生の目的が見つからないなら、ひとまず見つけようとするのをやめてみます。
がむしゃらになれない、真剣に努力することができないなら、一旦努力することをやめてみます。
私たちの心は、常に一方から反対方向へ揺れ動いています。
振り子の原理です。
あきらめて何もしないでいると、今度は無性に動きたくなります。
何もしないことに飽きて、行動したくてたまらなくなってしまいます。
行動したくなっても、もう少し待って、自然に触れあってみるのがいいでしょう。
例えば山登りをして、誰もいない頂上から下界をゆっくり眺めるのもいいでしょう。
頂上から見える壮大な景色を見ていると、自分はなんと小さな存在なのかが分かります。
私という存在は、この大自然という「大きな命」の中で生かされている存在にすぎないということが分かります。
大自然に触れていると、自分もやがて死んで、この大自然の中に溶け込んでいくのだろうなと思えます。
そうだとするなら、今こうして授けられている「私の命」をどう使ったらよいのか、脳は勝手に考え始めます。