執着心を捨てる過程

人生を楽しむための法則 小林正観

私たちの人生には、出発点と折り返し点があります。
行きが追い風なら帰りは向かい風、行きが向かい風なら帰りは追い風、というように往復で風を受けることで、有利不利が相殺されるようになっているようです。
往路の場合、求める心が強いほど追い風になります。
後半は、執着心を捨てる心が追い風になります。
人生の後半生は、こだわりや執着を捨てていく作業の過程になります。
若さや美しさ、体力、気力に対するこだわりの心を捨てていくのです。

実際は、気力も体力も若いころほど持ちませんので「ああ、若いころと同じように頑張れないよね」と執着を捨てざるを得ません。
執着を捨てる心が強ければ強いほど、人生が楽しくなります。
なぜなら、向かい風がなくなるからです。