地域の方々に愛されて

ココロの架け橋 中野敏治

地域の2人の方が、職員の前でお茶を点てる側といただく側になり、その作法を見せてくれました。
そして、いよいよ私たちがお茶を点てる版です。
「作法にこだわるより、隣の人のことを考えて、隣の人に感謝をし、飲んでいただくという思いをもってお茶を点ててください」と話されました。

時間の流れが止まったように、そしてその場の空気はまさに凛とした感じでした。
最後に代表の方が「先生方、もうすぐ夏休みが終わりますが、またお忙しくなると思います。どうぞお体を大切にがんばってください。短い時間でしたが、ごゆっくりできましたでしょうか」とご挨拶されました。
こんなにも地域の方々に応援されている、そう思うだけで心が震えました。

帰り際、代表の方とお茶会の後、少し話をしました。
「来年もお茶会をしましょう」
そして、来年はお花もみんなで活けることにしました。
職員みんなで花を活け、それをすべての教室に飾り、夏休みを終えて登校してきた生徒を迎えようと思うのです。
お茶会での地域の方々のあたたかい思いを受け止めた職員は、お茶会が終えるとすぐに教室に行き、子どもたちを迎え入れる準備を始めました。
生徒は気がつかないかもしれませんが、それでいいのです。