困難を分割してみよう

人間誰しも「人生でこれだけはやっておきたい」ということがあることでしょう。
しかし現実は、重い腰が上がらず、考えていることを実践できずに時間ばかりが過ぎていっていませんか。
デカルトは「困難を分割」せよ、といっています。
「人生でどうしてもやりたいこと」を10年レベル、数年レベル、1年レベル、月レベル、1日レベル、さらに電車を待っているわずかな時間まで落としこんで、最後は「この数分ならできること」のような、小さな事柄へと分割してみてごらんなさい、といいました。

壮大な夢は志が高くて一見素晴らしいことのようですが、大口を叩いて終わってしまう可能性も高いです。
しかし壮大な夢も「本気で取り組める小さなゴール」に刻んでいくと、夢は夢でなくなります。
小さなゴールを達成すれば、はずみがついて、また次の小さなゴールを目指そうかという推進力も生まれます。

「神がすべて」のヨーロッパにあって、デカルトは「この世界を細かく分割した上で、改めて1から世界を構築するための土台」を「我思う、ゆえに我あり」という言葉の形で生み出したのです。