因果応報

仏教の教えでは、執着ほど苦痛をもたらすものはないと言われています。
身近で愛する人が亡くなれば悲しく辛いことですが、生物である以上「死」から逃れられません。
身近な人が死ぬことを怖れるよりは、身近の愛する人々に日々感謝をして生きていこうと思うことが大事なのでしょうね。

執着することが悪いことなら、自殺をする人は「生」に執着しない人?という疑問がわきます。
でも仏教では「自殺」は罪になります。
それは、あらゆる生物の「命」を奪ってはいけないとされているからです。
外から自分を見た場合、自殺は自分に対する殺人になります。
70年以上戦争のない平和な日本と言われていますが、平成29年は前年より減少したといっても24,000人の方が自殺しています。

仏教の教えで大事なことは2つあります。
1つは、ものごとには因果関係があるということ。もう1つは、すべては無常であり、変わらないものはないということです。
今起きている出来事には、必ず原因があるということです。
仮に今、不運が起きていても心配はいりません。
すべての結果には原因があるということは、今後の生き方次第で、未来はいくらでも変えられるからです。
ほんの少しの「愛とやさしさ」をもって生きていければいいな、と思います。