同じ境遇の人に自分の気持ちを話してみる

今日が人生最後の日だと思って生きなさい 小澤竹俊

大切な人を失った悲しみは「穏やかに生きる」ことで癒されます。
悩みや悲しみを無理に解決する必要はありません。
いつか、愛があなたを満たします。
生きていれば誰でも、理不尽な苦しみ、解決できない苦しみに遭遇します。
そのようなとき、同じ境遇の人に自分の苦しみを話すことが支えとなり、気持ちが楽になることがあります。

私のクリニックでは月に1回、ご遺族の集まりである「わかち合いの会」を開いています。
そこでは、みなさんにご自分の気持ちを何度も繰り返しお話していただくようにしています。
大切な人を失った悲しみに加え、
「話しをちゃんと聞いて、希望をかなえてあげたかった」
「病気と全力で闘っている人に、頑張れと言ってしまったことを今でも後悔している」
といった具合に、自分自身を責めてしまうことも少なくありません。
「わかち合いの会」に集まる皆さんは、同じ境遇の人たちが集まる中で気持ちを話すことによって、自分自身を癒しています。

もし、今、みなさんが何かに苦しんでいるなら、似たような思いを抱えている人たちが集うワークショップなどに足を運び、自分の苦しみを話してみると良いかもしれません。