勉強は

上京物語 喜多川泰

では、時間という財産を何に投資すればいいのでしょうか。
1つは頭を鍛えるため、そしてもう1つは心を鍛えるためです。
勉強というのは本来、楽しいものです。
ですから学校というのは,勉強が楽しくてたまらない人が行く場所のはずです。
ところが、実際はそうなっていません。
勉強は苦痛であり、忍耐であり、我慢の連続だと若い人たちは思っています。
若い人だけではありません。
その親もそう思っています。
受験に合格さえしてしまえば後が楽になるんだから、という間違った常識を子どもに押し付けて勉強させます。
すべては大学にいくために我慢しなくてはならないものであり、一流といわれる大学に進学しておけば将来は安定した職にありつけると思っています。
ところが、こういう価値観において成功を手にすることは難しいのです。

ほんとうに成功を手にしたいと考えているのなら、どんなに面倒であろうとも、頭を鍛え続けることを放棄してはいけません。
それを手放してしまったときから、その人の人生は、自分を守るために支配される側になってしまいます.