勉強の目的とは

「手紙屋」 喜多川泰

ボランティア活動とは、「困っている人を助ける」活動ではなく、「私たちより強い人から教えてもらう」活動です。
立場を置き換えてみればよく分かります。
もし私に障害があったとしても、「助けてあげるよ」と言われて寄ってこられたら、その申し出を断ると思うんです。
プライドもあって自分の力で生きている1人の人間ですからね。
でも「教えてください」って近寄ってくる人を邪険にはしません。

初めに考えてもらった「何のために勉強するのか」という勉強の目的には、もう1つ大切な目的があるのです。
そして、それをもって勉強しなければ、必ず途中でやる意味を失ってしまうからなのです。
そうです、勉強という道具は、他の人たちに役立つために使って、初めて上手に使ったと言えるんです。
つまり勉強という道具は
「自分を磨くため」
「人の役に立つため」
という2つの目的のために使ったときに初めて、正しい使い方をしたといえるのです。