勉強って

「勉強は誰のためにするのでしょう?」 という問いかけに対して討論が始まりました。

「えっ、自分のためじゃないの。どこの親だって勉強していい学校に入ることが自分のためだって言うし・・」
「でも自分のためって思うと、まあいいやって見たいテレビやスマホをいじってサボることができるよね」
「ええっ、じゃ何のために勉強するんだ。僕は自分のためにするものだと思っていたよ」
「勿論自分のためなんだけど、勉強する目的は自分をピカピカに磨いて昨日とは違う自分に変身するためでもあるんじゃないかな。勉強ができても人から嫌われる人間では何のために勉強しているのか分からないし。テクニックだけ覚えていい学校に入れればいいやというのでは、心の成長を育むことにはならないしね」
「うーん、難しいな。真面目に勉強のこと考えたことなかったし・・」
「勉強って今までこの地球上に存在した人々が経験し発見した知識や知恵を自分が受け継いで自分のものとすることだと思うんだ。もし文献や本が残っていなかったら僕らは一から物事を考えていかなければいけないから進歩なんてあり得ないよね。それに自分一人では一生かかっても答えが出ないようなことでも、本を読むことによって5分で理解できることもあるんじゃないかな」
「言われてみればそうだよね。勉強って昔の人が学んだことを代々僕らに伝えていくことなんだね。それって凄いことなんじゃないの」
「その通りだと思うよ。学ぶことで自分を磨いて、いつか僕たちも誰かの役に立つ時がくると思わないかい。そのために今僕たちは勉強をしていくんじゃないかな」
「自分のためだけじゃなく、誰かの役に立つために勉強するのか。僕が誰かの役に立つのかなあ。そうだとしたら勉強も頑張らなくちゃいけないと思えてきたよ」