劣等感

幸せを引き寄せるゆるしの法則 ジャンボルスキー

かつて私は、この世界は、私を傷つけるためにあるのだと考えていました。
両親は私にいつも言いました。
「急げ! 急げ! 急げ!」
そうして、何かから逃げているのか、何かに向かっているのかさえ、自分では分からないままに大人になっても、ずっと急ぎ続けていました。
子供時代の私は、不器用で落ち着きがなく、書いたり読んだりするのに大変問題がありました。
学校では、先生や両親に褒められる存在ではなく、落ちこぼれだと感じていました。
皮肉なことに、私が罪の意識を持つことは、他の人たちを喜ばせることだったので、私の罪の意識はどんどん大きく育っていきました。

子供時代の劣等感は大人になっても続き、拒絶され、愛されずにいる恐ろしさがいつもついて回りました。
また私は、ありとあらゆる怖れも抱き続けてきました。
死の恐怖、人生の恐怖、愛についての怖れ、楽しいことや幸せでいることへの怖れ、成功することも失敗することも恐ろしく、私自身さえも信頼できないことも恐ろしいのでした。