副交感神経を鍛える

自律神経には、交感神経と副交感神経の二種類があります。
興奮すると交感神経が活性化され、心臓の働きを強めて、血管を収縮し血圧を上げようとします。
また同時に、交感神経刺激剤であるアドレナリンを出します。
次に心臓の働きを抑制する副交感神経が優位になり、エンドルフィンというホルモンを出します。
エンドルフィンが脳を気持ちいいという状態にさせ、脈拍は落ち着いてきて、汗を出します。

現役で働いている時は交感神経が過多で、定年になると副交感神経が優位になり、家でテレビばかり見ているようになりがちです。
定年後に何事にも意欲が無くなるのは、交感神経ばかりを働かせ、副交感神経を鍛えていなかったからです。

普通は、交感神経に副交感神経がついていきます。
ところが、リラックスしなかったり、休憩を入れないで交感神経ばかりを使っていると、交感神経過多になり、神経のバランスを崩して無気力状態になってしまいます。

自分を奮い立たせて目標を達成しても、副交感神経を意識しなければ爽快感が伴いません。
そういう人は、何とか達成感を味わおうとして、休みなく頑張り続けてしまいます。
でもその時に大切なのは、一旦立ち止まってみることなのです。
目標を細かく設定して、その都度「やったー!」と達成感を味わうようにしてみましょう。

自律神経を鍛えず、交感神経過多で仕事をこなしている人は、心筋梗塞になりやすいです。
不眠、不規則な食生活により肥満の方が多いようです。