判断

身体は老化して最後はなくなってしまいます。問題は「心」です。

自分は良い人間だろうか、悪い人間だろうか、自分のことなのに答えが出せません。
毎日の生活の中で、自分は今、正しいことをしていると思うときもあれば、今の自分は正しくない行いをしていると感じるときもあります。

そのくせ、他人のことになると「あの人は良い人間だ」「あの人はどうも良くない人だ」「あの人は正直者だ」「あの人は嘘をつく」というように、勝手に判断を下してしまいます。

近所に住む介護の仕事をしているシングルマザーの方が遅く帰ってくると、夕食のおかずを届けてあげる人がいます。
その人にお話しを伺ってみたら「仕事で疲れて遅く帰ってきたら、食事を作るのは大変だから持って行ってあげるのよ」と淡々と言います。
またその人は「わたしは何も考えていないのよ。もし自分だったらこうして欲しいな、ということをやっているだけ」とも言っていました。

いま彼女にはどういうことが起こっているでしょうか。
彼女の周りには自然と、大勢の友人・知人たちが集まってきています。