人生を楽しむための法則 小林正観
禅の勉強をしている人に会ったことがあります。
その方は、日常生活でストレスを感じるたびに、座禅をする場所に行っているとのことでした。
その人は、禅を知らない人よりも心の奥に入って成長していると思います。
でも本当に分かった人は、座禅に行かなくても、目の前に起こったことを「まあ、そういうこともあるよね」という捉え方ができますので、とても楽なのです。
「座禅を組んで、ストレスを感じないようにしているのですが、なかなかできません」
「いつもイライラして、心の中にモヤモヤが残っています」と言うので
「それは認識する心の問題ですから、認識しなければ問題の解決はいらないのです。問題をどう解決するのかではなく、問題認識をしなければ一番楽ですよ」というお話をしました。
職場や家庭で「バカじゃないの」と言われたとします。
そのとき、「何を言うんだ。俺だって一生懸命頑張っているんだ」と主張していると、腹が立ってストレスになりますが、「そうなんですよね。どうしようもないバカなんですよね」と言って、ニコニコ笑っていられたら、とても楽です。
全部受け入れて、問題認識をしなければよいということです。