元素

久しぶりに一休禅師の言葉から 「大名も乞食も同じ月は月 地水火風のうつけ者めら、喝」

地水火風とは、あらゆる物質を構成する元となる元素のことで水素、酸素、炭素、窒素のこと。この4大元素で人間の身体の97%が作られています。

人間が生まれるということは、これらの元素が結びついたということであり、死ぬということはこれらの元素が分解して元に戻ったということに過ぎないといいます。この考え方は般若心経に出てくる「空」の教えにつながります。

生きることも死ぬことも、いずれ同じ物質の離合集散だから「オレは金持ちだ」「オレは偉いんだ」と威張ってみたり「オレは頭がいいんだ」「オレは女にもてるんだ」と得意になることも、「オレはダメな人間だ」「オレには何もできない」などと自分を卑下し落ち込んだりする理由もないでしょうと一休禅師は言います。

あなたも私も、アインシュタインもニュートンも、花も土も、机も椅子もみんな同じ元素からできていると認識できれば、すべてはみんな同じ仲間なんだと理解できます。