優劣はなく個性の違いだけ

本来人間は、誰かの役に立ちたいという願望をもっています。
誰かの役に立っているという実感が持てると、自分の存在価値を見出すことができ、生きがいを感じることができるからです。

本来人間に優劣などありません。
あるのは個性という違いだけです。
個性とは、生きていく条件が違うということですので、快適だと感じるテンポや成長過程がそれぞれ違うだけです。
自分の生まれ育った環境で形成された個性を輝かせて生きていくのですから、他人は敵ではなく、自分の個性を反映させてくれる貴重な仲間です。

 

私は、人より楽をすることに罪悪感を抱いて、絶えず自分を戒めて生きてきたように思います。
将来について、いつも不安を抱き、これからもうまくいくだろうかと警戒してきました。
他人のことを気にしすぎて、あるがままの自分を認めるのがとても下手だったんですね。
これでは、心が休まるはずはありません。

そんな自分を慰めてくれたのが、老いるということです。
人生の最終が見えてきて、人の目を気にすることも少なくなりました。
「人生とは、死ぬまでの暇つぶし・・」と思っていますので、どうせなら人の役に立つ仕事をしていようと思えるのです。